2012年度・大学院「リーダーシップ論」講義アンケート(全回収分/無記名式)
       
@授業の評価 A @でそのように回答した理由 B特に印象が残った点 C講義に対する感想,意見,
改善すべき点など
5 大学院という場所での必須科目として,学ぶことの大切さを再認識できた.英語の苦手意識はもともとなかったが,苦労した分,満足できた. 厳しい内容を他の受講生にしていたが,至極当然のことで,当たり前だと思いました.言っていることは確かだと思います.
あとは先生の経験からくる知識の多さに驚きました.参考になるばかりです.
当たり前のことで,筋が通っているので,このスタンスでいいと思います.かなり時間を奪われましたが,それ以上の経験となったと思います.
5 大学院で学ぶ心構えをつくることができた.
授業の内容が濃く,自分のやる気を刺激するものだった
初回講義で,大学院とはどういうところかを述べられたこと.自分の考えの甘さを痛感した.  
5 講義内容も満足であったが,他の生徒との議論や先生との議論が充実していた. 授業中の先生との質疑応答
自分の中では非常に頭を使い,話をして,その時間が非常に楽しかった.
社会人でMBAを取る事,及びそれを岡山大で取得することの位置づけを客観的に知る事ができたのは大きい.
卒業できたとしてもおごる事のないような考え方を教えて頂いた事に感謝いたします.
5 「学び方」「学ぶ態度」「姿勢」という,分野のカテゴリーを超えた基礎を教えて頂けたため 毎回,必死ですが,楽しく受講させていただきました.
イントロダクションでのスケールの話は,完全に引き込まれました.
やはり,不参加者との関係が気になります.本気の人が参加しづらくなります.
3   学校で学ぶ意味を何度も考えさせられた.
4 ものごとを批判的に見るということが少しでもわかった. 教科書にのっている知識は正しいと思いがちであるが,ほとんどは怪しいということを理解した.
原著にあたってどういった手法でどのように結果を出しているのか,しっかり見ないといけないということの重要性を知った.
 
5 講義の内容の展開が論理的で明確.
リーダーシップ論の危うさを科学的に論じることを示している古典的なものから最新の理論までを示してくれたこと.
ケーススタディより事例研究を深く読みくだすことの重要性と,それによって身につくことの差. 6限目の学部授業は,院の授業とかぶってとれませんでした.力がないので参加しようと思いましたが,すいません.
4 授業は聞きやすく,質問にも時間を取っていただいた. 各理論について,不正確なところを指摘していくところ ネット放送時の画面の文字がうすかった.
4 理論やその実証研究1つ1つがとても理解しやすく,理論がおかしいと思う点がいろいろわかった.
しかし,理論を学べば学ぶほど,リーダーシップが何を目指しているのかがわからなくなったように思う.
理論を1つずつ勉強するたびに,その理論に対する質問項目が出てきたように思う.リーダーシップは主観が多く含まれているように思うが,質問紙が多いのには疑問だ. 論文に読み方や書き方で大切なところを身につけるように努力する必要性があることがわかった.
平均4.4 ※評価軸は,1(不満足),2(やや不満足),3(どちらでもない),4(やや満足),5(満足)
 
講師からのコメント ■やはり私も「不参加者」がとても気になりました.大学院の授業で,事例を使った討議というのは,どこでもやっていることで,自分の意見を一言も出さずにただ座っている(意見を言うための準備すらしてこない)というのは,大学院生としてあるまじき態度だと思います.大学院は,本気で学びたい人が来るところです.受動的な学生の存在は,他の本気で頑張っている他の学生に悪影響を及ぼすばかりでなく,講師にとっても講義を行う意欲を失わせます.学ぶことに興味がない,あるいは自分の問題を克服する努力をしたくないという学生は,(講義中にも注意しましたが)自主的にリタイアしてください.また,仮に再履修するようなことがあっても,本年度の問題は自主解決してから臨むようにしてください.単位を落とした学生が,昨年度と全く同じ状態で再受講していることには,驚きというよりはもはや呆れ果てました(世の中の社会人MBA学生は,睡眠時間3〜4時間で頑張っています).
■それでも,今年は実は優秀な学生に恵まれた年でもありました.毎回の事例研究で2つの論文ともきちんと目を通してきた学生は,今年は一番多かったのではなかったかを思います.こうした学生との討議が楽しかった分,やはりそうでない学生とのコントラストを激しく感じました.講義というのは,リーダーシップ理論でいう関係論(TMX)だと思います.今年は一部の「不参加者」の存在で,講義全体が不完全燃焼に終わってしまい,とても残念です.